ポジ!の話

チ○ポジ

のポジは

別のポジ。









最近

久保はえらそぶっている。



なんだろう。

妙な自信がある。

いずれ痛い目に遭うことになりそうなくらいだ。



ワイドショーで

コメンテーター気取っている芸人さん並に

いや、

それ以上に

いろいろえらそうに話している。








でも、

えらそぶっている自分のことは

嫌いじゃない。

むしろ好きである。





いつかの”痛い目”も

逢ってみたものの

それはそれでしっかり対峙して

それなりにふんぞり返って対処しそうな。





根拠はない。

けど自信に満ちあふれている。





ポジティブなのが良さそうだ。







一浪三留

腐った考え

ネガティブ

否定

ねたみそねみひがみ



”負”の要素を詰めるだけ詰めたような男。



ほんの2,3年前はそうだった。






道ゆくカップルを見ては唾を吐き捨て、

パンケーキの行列を見ては石ころ蹴り上げ、

自撮り女子には拳を振り上げ、






いずれも

そうしたかった。



厄介なのが

そういう自分が

他人様から面白がられている、と

うぬぼれていた。



どこにも根拠はなかったが、

運良くまわりに友達がいたから

そんなもんなんだと勘違いしていた。






ある半年間



会う人会う人に

「それは違うよ」と言われつづけた。



先輩、社会人、初対面の人まで



「違う」と言われて

否定し続けた。



「違わない」「違うってなにが?」

「だったらどうしたらいいか教えてよ…!」



頭ごなしに否定、否定、否定、、



すべての意見を放り出してきた。




否定しているうちに

疲れてきた。






疲れたら

ちょっとだけ

放り出すまでに時間ができた。



ようやく

アドバイスをジッと見れた。







見れたら

今度は

やってみた。







「あれ?良くなったよ」







誉められた。









そういうところから

意識的に

人の話を

「なるほどね」と

受け止めるように聞いてみるようにした。






変わるものだ。






受け止めてから

手元に残すか、放り出すかを決めればいい。






あーだこーだしているうちに



ポジティブになっていた。







ネガティブだからこそポジティブ。

マイナスが分かるからこそプラスに転じる。



妙な自信とはそういうことか。







面白いもので、

酒を呑んだら

いつの間にか

ポジティブの押し売りをしている。



うっとおしいと思う。



でも、

そのうっとおしい久保を

他にしゃべってほしい。



「アイツ気持ち悪いほどにプラス言うてくる」



ウワサがウワサを呼び、

久保がのし上がっていく様を

今、オレが一番楽しみにしている。。